迷ゲームメーカで行こう 第 4話 東京電子設計(TDS & MINTS)

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昭和54年(西暦1979年)から昭和56年(西暦1981年)にかけてアーケードゲームを製作販売していた東京電子設計について。


目次


東京電子設計(TDS & MINTS)とは?

東京電子設計は昭和54年(西暦1979年)から昭和56年(西暦1981年)にかけてアーケードゲームを TDS & MINTS 名義で製造・販売していた企業です。

制作者が知る限りでは、以下の三作品をリリースしていたようです。

東京電子設計(TDS & MINTS)の作品。

コズモ』(昭和54年)

スペースインベーダ以来、当時雨後の筍のように次々造られた宇宙を舞台にした固定画面シューティングゲームの一つでした。

特徴としては、

敵の種類が比較的多彩…キャラクタは一部使い廻しがありますが、動くパターンも面毎に異なるため比較的飽き難くなっております。
何面か毎にボスキャラが登場する…当時は同じ面の繰返しばかりで、ボス面が設定されているゲームは殆どありませんでした。
面開始毎に敵の名前がカタカナで表示される…当時は漢字どころかカタカナ表示さえも極めて難しいものでした。

と言った点が挙げられます。

コズモ』プレイ動画

ブラックビートルズ』(昭和55年)

ブラックビートルズ』プレイ動画

制作者はある場末のゲームセンタで『ゴキブリ NEU』と書かれたインストランクションカードが貼られていたのを見た事がありますが、ゴキブリの英語名『ブラックビートルズ』が正式名称のようです。

画面を走り廻るゴキブリに噛まれないようにしながら、左下のトラックから運び出した荷物を右上の倉庫まで運ぶと言うものです。

ブラックビートルズ』のアトラクトの特徴

アトラクトに電話番号が!

ちなみに、この『ブラックビートルズ』のアトラクトには TDS の電話番号が表示されておりました。

アーケードゲームのアトラクトで自社の電話番号を表示しているのは、制作者が知る限りはこのゲームの他レジャック社の『スペースウォー』くらいしか知りません。

"MINTS" の由来?

また、このアトラクトには、ブランド名 TDS & MINTS の "MINTS" について以下のように書かれておりました:

  • MARU SOFT
  • ISHIOKA SOFT
  • NOMURA MUSIC
  • TACHIBANA SOUND
  • SHIKATA JOKER

恐らく、アーケードゲームはこの五名のスタッフだけで開発していたのでしょう。

ブラックホール』(昭和56年)

ブラックホール』プレイ動画

制作者が知る限り、TDS & MINTS ブランド最後の作品です。

一応セガ・エンタープライゼスから発売されていたそうですが、アトラクトには全くクレジットが書かれておらず、ブートレッグかと思いました。

たったの二面で一周となっており、正直言ってコズモよりもゲーム内容が薄いシューティングゲームです。

また、残機数が表示されないなどの問題も多く見られます。

正直なところ、本作の二年前に作られた『コズモ』の方が出来が良く、この作品でアーケードから撤退したのは已むを得ないかなと言う気がします。

東京電子設計はキヤノン系企業に合併された?

ところで、この会社の現状はどうなっているのでしょうか?

アーケードゲーム制作をやめた既に倒産して消滅したのでしょうか。

キヤノングループに同一名企業があったが…

東京電子設計と言う会社名を調べてみましたが、キヤノングループの一社・キヤノンイメージングシステムズが同社の後身となったキヤノンアイテックを平成30年に合併しております。

ただ、キヤノンイメージングシステムズの沿革に拠れば東京電子設計は昭和57年(西暦1982年)に東京都調布市にて設立とあり、明らかにゲームメーカとしての活動時期より遅く、これを見ただけでは同名の別会社と考えられます。

実はこの会社の設立年は…

ところが、別の資料に拠れば、この会社は昭和52年(西暦1977年)設立となっております。

しかも、

  • フィリピンに子会社を持ち、
  • プリンタ関連のソフトウェア開発を本業とし、
  • 後にキヤノン傘下となった

と言う(くだり)も合致しております。

昭和52年設立であればゲームメーカとしての活動期間より前の設立ですので、この会社が今回話題にしている東京電子設計の可能性が高まります。

ちなみに、キヤノンの子会社だった東京電子設計は東京都調布市にて創業したそうです。

一方、ブラックビートルズ』のアトラクトに書かれていた電話番号は 03-4**-**** でした。

  • 現在なら市内局番が四桁になったので 03/34**-**** となります。

そして、実は市外局番03エリアの市内局番400番台は調布市の一部にも割当てられていたのです。

つまり、電話番号は03でありながら調布市内の企業である可能性もあった訳です。

そうなると、益々このキヤノン傘下となって後に吸収された東京電子設計こそが TDS & MINTS の可能性が高まります。