『しらぎく花札』でのこいこい。
『しらぎく花札』でプレイ出来るこいこいについて。
- 『しらぎくモバイル花札』でのこいこいについては別記事をご覧ください。
こいこいの概要。
こいこいは、最も一般的な二人打ちの花札ゲームです。
最も一般的であるが故に、役を中心としたローカルルールが多数あるようです。
そのうち、『しらぎく花札』では制作者が知る限りのものは一部を除いてルール選択で撰べるようにしております。
一局の流れ。
こいこいは、相手より早く出来役を完成させるゲームです。
このため、花合わせなどと異なり、一局は途中で終わるのが本来の終わり方となります。
一局終了時に出来役の点数を精算します。取札の点数は一切考慮されません。
また、こいこいでは、点数の単位は文となります。
一試合の長さ。
『しらぎく花札』では十二局を以て一試合としておりますが、半ドン(六局)を以て一試合とする事も出来ます。
- 一試合の局数は、対局環境設定の一試合の局数の項目で変更出来ます。
配札(手札・場札)について。
こいこいでは、一局開始時に両者に八枚の手札を配ります。
一局開始時の場札については、六枚または八枚からルール選択で選択出来ます。
- デフォルトは六枚です。
手役について。
こいこいでのローカルルールの一つで、配られた札八枚が所定の要件を満たしている場合を手役とすると言うものです。
手役を採用する場合、手役を発表した時点でその局は勝ちとなります。
- 従って、その局を開始する事なく次局に入ります。
『しらぎく花札』では、手役として以下のものが選択出来ます(いずれも六文です)。
- 総カス
- 手札の八枚が全部カス札の場合。
- 三々二
- 手札の八枚がある月三枚, またある月三枚, 及びそれらと異なる月二枚となっている場合。
- 喰付
- 手札の八枚が同じ月の二枚が四組となっている場合。
- 手四
- 手札に同じ月の札が四枚とも入っている場合。
尚、手役は親から宣言出来るため、両者が該当する場合は親の勝ちとなります。
「こいこい」の宣言について。
『しらぎく花札』では、プレイヤが出来役を完成させたら「こいこい」するか否かをお伺いします。
- 「こいこい」したい(継続したい)場合は はい、
- 「勝負」したい(勝ちを決めたい)場合は いいえ
をクリック/タップしてください。
但し、一局中どちらか片方だけが「こいこい」を宣言出来るものとしております。
従って、どちらかが先に出来役を完成させて「こいこい」を宣言した状況では、もう一方が後から出来役を完成させた場合には「こいこい」を宣言する事は出来ません。
- この場合、後から出来役を完成させた方の逆転勝ちとなります。
親権及び流局時の扱いについて。
双方が手札を出し切って一局を終了した場合、以下のように扱います。
- どちらも役が出来なかった場合
- 親権として親の六文勝ちとなります。
- どちらかが役を作っている場合
- 出来役を作った方の勝ちとなります。
但し、『しらぎく花札』ではこれらの扱いについても選択が可能となっております。
具体的には、『しらぎく花札』では、以下の選択が可能となっております:
- 親権の有無
-
- 親び六文の上がりとする(デフォルト)
- 親権を認めず引分けとする
の中から撰べます。
- 役が出来て流局した場合の役の成否
-
- 役を有効とし、役を作った側の勝ちとする(デフォルト)
-
役を失効させる。
- 親権ありなら親権が適用されます。
- 親権なしでは引分けになります。
から撰べます。
化札について。
菊に盃(九月の十点札)をカスと種札の双方に利用出来ると言うものです。
これも採用していないところもあるようですので、『しらぎく花札』ではルール選択画面から撰べるようにしております。
- 一部ではカスと種札のどちらか片方のみに有効としているところもあるようですが、現在の版ではそこまでは選択出来るようにしておりません。
尚、一部ではカスと種札のどちらか片方のみに有効としているところもあるようですが、平成29年 3月31日現在の版ではそこまでは選択出来るようにしておりません。
こいこいでの出来役。
『しらぎく花札』では、以下の役を採用しております。
尚、※が付いている役は、ルール選択画面で採否を選択出来るものです。
- 五光(十五文)
- 二十点札を五種とも揃えたもの。
- 四光(十文)
- 二十点札五種のうち、柳以外の四種を揃えたもの。
- 雨入り四光(八文)※
- 二十点札五種のうち、柳を含めた四種を揃えたもの。
- 三光(六文)※
- 二十点札のうち、柳以外の四種から三種を揃えたもの。
- 赤青短(十五文)
-
松のあかよろし(一月の五点札), 梅のあかよろし(二月の五点札), 桜のみよしの(三月の五点札), 牡丹の青短(六月の五点札), 菊の青短(九月の五点札), 及び紅葉の青短(十月の五点札)の六枚を集めたもの。
- この役を完成させた場合、他に五点札があれば、それらは短冊として一枚一文となります。
- 赤短(六文)
-
松のあかよろし(一月の五点札), 梅のあかよろし(二月の五点札), 及び桜のみよしの(三月の五点札)の三種を集めたもの。
- この役を完成させた場合、他に五点札があれば、それらは短冊として一枚一文となります。
- 青短(六文)
-
牡丹の青短(六月の五点札), 菊の青短(九月の五点札), 及び紅葉の青短(十月の五点札)の三種を集めたもの。
- この役を完成させた場合、他に五点札があれば、それらは短冊として一枚一文となります。
- 猪鹿蝶(五文)※
-
萩に猪(七月の十点札), 紅葉に鹿(十月の十点札), 及び牡丹に蝶(六月の十点札)の三種を集めたもの。
- この役を完成させた場合、他に十点札があれば、それらは種札として一枚一文となります。
- 七五三(五文)※
- 萩に猪(七月の十点札), 菖蒲に八橋(五月の十点札), 及び桜に幕(三月の二十点札)の三種を集めたもの。
- 表菅原(五文)※
- 松に鶴(一月の二十点札), 梅に鶯(二月の十点札), 及び桜に幕(三月の二十点札)の三種を集めたもの。
- 花見酒(五文)※
- 菊に盃(九月の十点札)と桜に幕(三月の二十点札)の二枚を集めたもの。
- 月見酒(五文)※
- 菊に盃(九月の十点札)と芒に月(八月の二十点札)の二枚を集めたもの。
- 種札(一文〜)
-
十点札を五枚集めたもの。六枚目以降は一枚一文増し。
- 猪鹿蝶が完成した場合には、他の十点札が一枚ある毎に種札役として一文増しとなります。
- 短冊(一文〜)
-
五点札を五枚集めたもの。六枚目以降は一枚一文増し。
- カス(一文〜)
-
一点札を十枚集めたもの。十一枚目以降は一枚一文増し。
- 化札として菊に盃(九月の十点札)を採用している場合は、それもカス札の十枚のうちに含めます。
- 親権(六文)※
-
どちらも役が出来ずに流局となった場合に親の勝ちとする役。
こいこいに関する、よくあるご質問。
『しらぎく花札』ではコンピュータもこいこいをするか?
はい、『しらぎく花札』ではコンピュータも役が出来たらこいこいをする場合があります。
コンピュータに出来役が出来た場合、プレイヤの取り札の状況に依り、こいこいするか否かを判断します。
判断した結果、こいこいするのであれば、プレイヤは続きをする事が出来ますし、そうでなければプレイヤの負けとなります。
こいこいの花見酒/月見酒は二枚で五文と言うのは安易過ぎないか?
確かに、一部のアーケード花札ではこれらの役を三文に下げているものがあります。
ですが、実際のルールで三文に下げて採用しているところはないため、五文役として選択出来るようにしております。
- 実際には花見酒及び月見酒は知名度の割りに採用している場所は少ないのですが、やはり二枚で五文と言う安直さがゲームバランスを崩すと判断されているからでしょうか。