『しらぎく花札』での二人はちはち。
『しらぎく花札』でプレイ出来る二人はちはちについて。
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『しらぎくモバイル花札』での二人はちはちについては別記事をご覧ください。
- フィーチャフォン向け『しらぎくモバイル花札』Flash 版では二人はちはちはプレイ出来ません。
二人はちはちの概要。
二人はちはちは、はちはちの二人打ち版です。
本来の三人打ちのはちはちに較べ、若干物足りなさを感じるかも知れませんが、三人打ちとはまた違ったゲームとも言えます。
基本的なはちはちのプレイ方法は、はちはちの記事に譲るとして、ここでは、本来のはちはちとの相違点を中心に解説致します。
二人はちはちの一局の流れ。
二人はちはちははちはちの二人打ち版のため、基本的に一局の流れは三人打ちのはちはちと同じです。
- 札を配った後、手役を公開して、役代を受け取る。
- 一局を開始。誰かが出来役を完成させたら、そこで役代を収受するが、出来役を作った者は更に多くの出来役を目指して継続(「下げ」宣言)をする事も出来る。
- 出来役が出来ず(或いは出来ても継続した結果役が増えず)に一局を終えた場合は、手札の点数を精算する。
札は、はちはちを含む多くの三人打ち花札と同様、手札が七枚、場札が六枚となります。
三人打ちの場合はこれで一局終了時に全ての札が誰かの取り札になりますが、二人打ちの場合は山札は必ず一人分(十四枚)余り、場札も獲り損ねが生じ得ます。
このため、一局終了時の取り札の得点を計算する際には基準点が存在せず、点数を多く獲った方が勝ちと言う形になります。
また、同点の場合は、『しらぎく花札』ではルール選択で
- ルール選択で総八を無しにしている場合は引き分け(デフォルト)
- ありにしている場合は親権
から撰べます。
点数の扱いについて。
二人はちはちでは、原点の概念はありません。
相手が一人しかいないため、相手より点数を取るだけで良いからです。
- 『しらぎく花札』では形式的に五貫(六十点)からスタートするものとしております。
場について。
"場のレート"は、三人打ちのはちはちでの"場のレート"と同じです。
すなわち、以下の三つのレートが存在し、全ての収支がこのレートを適用する事となります。
- 小場(一倍)
- 場札に二十点札が一枚もない状態。
- 大場(二倍)
- 場札に松, 桜または芒の二十点札がある状態。二枚以上ある場合は次局も自動的に大場となります(二代縛り)。
- 絶場(四倍)
- 場札に柳または桐の二十点札がある状態。両方ある場合は次局も自動的に絶場となります(二代縛り)。
また、一部ルールでは最終局で二代縛りが発生した場合は、延長戦を行う事としており、『しらぎく花札』でも越年の採否をルール選択で可能にしております。
以下、特に断りが無い場合は、全て小場で収受される点数とします。いずれの場合も、大場であれば二倍付け、絶場であれば四倍付けとなります。
手役について。
手役は三人打ちのはちはちでの手役と全く同じです。
ただ、相手が一人しかいないため、収支は三人打ちの半分となります。
- 三人打ちでは役代は双方からもらえるため、都合役代の倍の収入となります。
- 例えば、二貫の役の場合は、相手から二貫を受け取るだけとなります。
当然、
での飛込もありますし、
での抜け役増しもあります。
三人打ちでのはちはちでは、一局終了時に成立する出来役が出来ると手役の吹消しで役代も返還しなければならなくなります。
二人はちはちの場合は、一局終了時に成立する出来役は有無を選択出来る事となっており、ありとした場合に限り、手役の吹消しが生じ得ます。
出来役について。
一般の出来役も、三人打ちのはちはちでの出来役と全く同じです。
『しらぎく花札』では以下の役を採用しております。
- 五光(十二貫)
- 二十点札を五種とも揃えたもの。
- 四光(十貫)
- 二十点札五種のうち、柳以外の四種を揃えたもの。
- 七短(十貫)
- 五点札のうち、柳以外のなかから七枚を揃えたもの。
- 赤短(七貫)
- 松のあかよろし(一月の五点札), 梅のあかよろし(二月の五点札), 及び桜のみよしの(三月の五点札)の三種を集めたもの。
- 青短(七貫)
- 牡丹の青短(六月の五点札), 菊の青短(九月の五点札), 及び紅葉の青短(十月の五点札)の三種を集めたもの。
また、『しらぎく花札』では以下の役を選択する事も出来ます。
- 猪鹿蝶(七貫)
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萩に猪(七月の十点札), 紅葉に鹿(十月の十点札), 及び牡丹に蝶(六月の十点札)の三種を集めたもの。
- 『しらぎく花札』では、この役を無しにする事も選択出来るようにしました。
当然、出来役が出来た場合には、更なる役を狙って「下げ」る事も可能です。
下げに生じる責任も三人打ちと同様です。
但し、相手が一人しかいないため、以下の責任払いはありません。
- 下げた後に役を作られた場合の責任払い
- 法度に依る責任払い
一局終了時に成立する出来役について。(平成22年 9月29日更新)
二人はちはちでは、一局終了時に成立する出来役は採用しない場合が多いようです。
- 二八(十貫)
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一局終了時に、百六十八点を獲得した場合。
百六十八点を越えた場合は、一点ごとに更に一貫増しとなります。
- 総八(十貫)
- 一局終了時に、両者とも八十八点となった場合。
- 素十六(十二貫)
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一局終了時に、カス札と柳札を十六枚以上取得している場合。
十六枚を越えた場合は、一枚ごとに更に二貫増しとなります。
一方、『しらぎく花札』では、これらの役は一括して採否を選択出来るようになっております。
一局終了時の点数計算の流れ。
一局終了時には以下のように点数計算を行います。
三人打ちのはちはちでの点数計算と若干異なりますのでご注意ください。
- 誰かが出来役を完成させていて「下げ」ていたにも拘らず役を増やせずに一局終了となった場合
- 該当する者は点数計算に先立って、受取った役代を半額返ししなければなりません。
- 一局終了時に成立する出来役を採用していて、且つが成立した場合
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- その出来役の点数の収受を行うとともに、
- 開局時に手役を宣言した者がいた場合はその手役は全て吹消しとなるため、手役代を全額払い戻す事となります。
尚、出来役があるため、この後の取り札の点数計算は行われません。
- 取り札の点数計算
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一局終了時に成立する出来役が成立しなかった場合は、取り札の点数を計算し、得点の多い方が少ない方の得点の差額を受け取ります。
- 勿論、実際には場の"レート"を乗じたうえで、貫単位に換算(十二点が一貫)されたものとなります。
但し、二人はちはちではどうしてもワンサイドになって荒れ易いため、以下のあつかいが適用されます。
- 30点〜39点
- 一律三貫に換算します。
- 40点〜49点
- 一律四貫に換算します。
- 50点以上
- 一律五貫に換算します。
一試合終了時のスコアの計算。
三人打ちのはちはちでのスコア計算法とは大きく異なります。
- 最終局が終わったら、プレイヤの点数から相手の点数を差引き、五点以下は切り捨て、六点以上を一貫に切り上げます。
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その結果得られた値が、プレイヤのスコアとなります。
- 相手は同じ点数を失点する事となります。そして、勝っている方がこのスコアを吟味として取る事となります。
三人打ちはちはちとの相違点のまとめ。
三人打ちのはちはちとの相違点を最後に纏めておきます。
- 一局終了時に死に札(余り札)が生じるため、点数計算では基準点の差ではなく得点差を点数とする。
- 相手が一人しかいないため、役の収支は三人以上の場合の半分となり、また法度での責任払いの概念もない。
- 一試合終了時のスコア計算も、貫数差を吟味とする。