幺九振切。
リーチ麻雀での和了役・幺九振切について。
- 本記事は、フラッシュ麻雀・しらぎく麻雀の関連記事です。
概要。
幺九振切とは、幺九牌すなわち一・九・字牌のみを捨て続けて荒牌(流局)となった場合に成立する満貫役です。
但し、
- 他者に打牌を吃・ポン・明槓されたり、
- 自らが吃・ポン・槓した
場合は無効です。
手牌ではなく浮屍牌(捨牌)が条件となる役のため、他の手役との重複は八連荘を除いて一切ありません。
尚、この役は当然ながら日本で考案された役です。
複数家が幺九振切を達成した場合の扱い。
幺九牌の枚数を考慮すると、複数家が幺九振切を達成する可能性があります。
しらぎくさいと制作作品では、複数家が幺九振切を達成した場合の扱いは、両家和の扱いに合わせたものとしております。
- 両家和なし(頭跳ね)のルール
- この場合、荘家から順に和了権があるものとします。
- 両家和ありのルール
- 達成者全員が和了出来ますが、供託点は荘家から順に獲得権があるものとします。
尚、三家和平局をありとしているルールであっても、三家幺九振切達成で三家和とはしないものとしております。
青天井ルールでの扱い。
しらぎくさいと制作の一部作品で採用している青天井ルールでは、幺九振切は三十符五翻の役と見なしております。
- 実際の計算ではこれに場の両翻を加えた七翻からとなります。
幺九振切に伴う役は八連荘以外にはなく、手牌は全く関係ないため、当然八連荘以外の役やドラは一切加算されません。
余談。
日本で考案された和了形。
中国では、浮屍牌(捨牌)をきちんと各家が整理する習慣はありませんでした。
- 現在では中共麻将などで日本同様六列切りを定めておりますが、やはり各地の地場ルールでは浮屍牌を整理する習慣は全く無いようです。
このため、幺九振切のような浮屍牌で決まる役は当然日本独自のルールと言う事が分かります。
- 一説では、花札のフケをヒントにしたと言われているようです。
他者制作作品及び市中ルールでの扱い。
他者制作作品及び市中ルールでは、幺九振切を採用していないところは余り多くありませんが、取扱いには大きな違いがあるようです。
例えば、
- 自分自身は吃・ポン・槓をしても良い
- 他者に吃・ポン・槓をされても良い
- 満貫の和了とせず、満貫のご祝儀点とする(この場合不聴罰符も併せて収受され、積符や供託点は受取れない)
など、様々な扱いがあります。
また、幺九振切以外にも、一部のローカルルールには荒牌(流局)時点での浮屍牌(捨牌)に依る役やご祝儀点があるそうです。