幺九振切(ナガシマンガン)

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リーチ麻雀での和了役・幺九振切(ナガシマンガン)について。

概要。

幺九振切(ナガシマンガン)
リーチ麻雀での翻数(※1)
満貫役(選択ルール)
三人麻雀での翻数
満貫役(五十点)
北抜きでの翻数
なし
特記事項
  • 通常は流し満貫と表記されます。
  • 日本での標準的な表記は么九振切(一文字目はの右上の点がない文字)ですが、と言う文字は JIS 第一・第二水準漢字には含まれず、一部環境で表示されない恐れがあるため、当サイトでは異体字とされるで表記しております。

    • いずれも (幼稚園の)の異体字です。

    尚、しらぎく麻雀などユニコードが使える環境向けに作られた作品では、(の右上の点がない文字)を用いております。

  • 1. しらぎく麻雀など、しらぎくさいと制作作品でのルールです。このため、他者制作ゲームや市中ルールでは異なる場合もございます。
打牌: [北風][西風][九万][一筒][緑発][紅中][一万][西風][東風][一索][九索][北風][南風][白板][九筒][緑発][一索]

幺九振切(ナガシマンガン)とは、幺九牌すなわち一・九・字牌のみを捨て続けて荒牌(流局)となった場合に成立する満貫役です。

但し、

  • 他者に打牌を吃・ポン・明槓されたり、
  • 自らが吃・ポン・槓した

場合は無効です。

手牌ではなく浮屍牌(フースーパイ)(捨牌)が条件となる役のため、他の手役との重複は八連荘(パーレンチャン)を除いて一切ありません。

尚、この役は当然ながら日本で考案された役です。

複数家が幺九振切を達成した場合の扱い。

幺九牌の枚数を考慮すると、複数家が幺九振切を達成する可能性があります。

しらぎくさいと制作作品では、複数家が幺九振切を達成した場合の扱いは、両家和の扱いに合わせたものとしております。

両家和なし(頭跳ね)のルール
この場合、荘家から順に和了権があるものとします。
両家和ありのルール
達成者全員が和了出来ますが、供託点は荘家から順に獲得権があるものとします。

尚、三家和平局をありとしているルールであっても、三家幺九振切達成で三家和とはしないものとしております。

青天井ルールでの扱い。

しらぎくさいと制作の一部作品で採用している青天井ルールでは、幺九振切は三十符五翻の役と見なしております。

  • 実際の計算ではこれに場の両翻を加えた七翻からとなります。

幺九振切に伴う役は八連荘(パーレンチャン)以外にはなく、手牌は全く関係ないため、当然八連荘以外の役やドラは一切加算されません。

余談。

日本で考案された和了形。

中国では、浮屍牌(フースーパイ)(捨牌)をきちんと各家が整理する習慣はありませんでした。

  • 現在では中共麻将などで日本同様六列切りを定めておりますが、やはり各地の地場ルールでは浮屍牌を整理する習慣は全く無いようです。

このため、幺九振切のような浮屍牌で決まる役は当然日本独自のルールと言う事が分かります。

  • 一説では、花札のフケをヒントにしたと言われているようです。

他者制作作品及び市中ルールでの扱い。

他者制作作品及び市中ルールでは、幺九振切を採用していないところは余り多くありませんが、取扱いには大きな違いがあるようです。

例えば、

  • 自分自身は吃・ポン・槓をしても良い
  • 他者に吃・ポン・槓をされても良い
  • 満貫の和了とせず、満貫のご祝儀点とする(この場合不聴罰符も併せて収受され、積符や供託点は受取れない)

など、様々な扱いがあります。

また、幺九振切以外にも、一部のローカルルールには荒牌(流局)時点での浮屍牌(フースーパイ)(捨牌)に依る役やご祝儀点があるそうです。