『しらぎく麻雀』での関西式ブー麻雀。
『しらぎく麻雀』でプレイ出来る関西式ブー麻雀について。
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『しらぎくモバイル麻雀』でのでの関西式ブー麻雀については別記事をご覧ください。
- フィーチャフォン向け『しらぎくモバイル麻雀』Flash 版では関西式ブー麻雀はプレイ出来ません。
- 関西式ブー麻雀に関するご質問も併せてご覧ください。
関西式ブー麻雀とは。
関西式ブー麻雀とは、関西を発祥としている麻雀の一種です。
リーチ麻雀と違い、半荘終了後に原点割れを来たした者の人数に依りスコアが決まります。
つまり、原点より黒棒一本切っていても箱点になっていても、失うスコアは同じと言う事になります。
逆に、沈んだ者の数が同じなら、勝者は得点が黒棒一本だろうと何万点だろうと同じスコアしか得られません。
- つまり、レートをしっかり確認して臨めば、予算を超えるような負債を負わされる心配が全くないのが特徴です。
実際には半荘開始時は満貫相当の原点から初め、半荘終了前に誰かが箱点になるか原点の二倍(つまり満貫の二倍)になると終了すると言うシステムになっております。
このため、半荘制のリーチ麻雀に較べると、早く勝敗が決まる事になります。
関東でも、リーチ麻雀のルールを適用した関西式ブー麻雀が打たれる事がありますが、関東では早く勝負を付けたいと言うのであれば東風戦リーチ麻雀の方がポピュラーと思われます。
『しらぎく麻雀』及び『しらぎくモバイル麻雀』では、関西ルールに近いルールでプレイします。
ブー麻雀のスコア。
ブー麻雀では、半荘終了後に
- 一位となった者を勝者
- 原点割れとなった者を敗者
とします。
- 原点以上で一位になれなかった者は引分となります。
半荘終了後のスコアは、敗者の数すなわち原点割れとなった者の人数で決まります。
- マルエー
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トップ以外の三人が全員敗けた場合です。通常、これを目標とします。
- ルール選択で、役満貫を和了した場合は点数状況に拘らずマルエーとする事も出来ます。
- マルビー
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二人敗けとなった場合です。
どうしてもマルエーを獲れない場合には已むを得ないと言う程度で、狙うものではありません。
- マルシー
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一人しか敗者がいなかった場合です。
最悪の終わり方で、状況に依ってはそのような結果で終わらせる和了は禁止されております。
通常、ブー麻雀はフリー雀荘で打たれますが、場代は半荘終了後にトップの者が敗者から獲ったスコアの中から払います。
そして、場代は通常マルシーで敗者から獲れる金額と同額となります。
つまり、マルシーで終わってしまうと、トップの者は結果的に何の得にもならないと言う状況となるのです。
しらぎく麻雀の場合、トップは
- マルエーは敗者三者から10ポイントずつ
- マルビーでは敗者両者から 5ポイントずつ
- マルシーは敗者から 3ポイント
それぞれ獲れますが、場代としてマルシー相当の 3ポイントを減額しております。
つまり、マルシーだとトップもゼロになってしまうのです。
ブー麻雀の和了に於ける制限。
以上のようなスコアとなっているため、ブー麻雀には和了の際に幾つかの制限があります。
『しらぎく麻雀』及び『しらぎくモバイル麻雀』では、以下の制限を設けております。
- マルシーで終わってしまうような和了は出来ません
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マルシーはトップにとっては何の意味も成さない結末となります。
- 具体的には、東一局でいきなり満貫を直撃してはいけません。もちろん、摸和なら三人沈みになりますので問題ないどころか好ましい結果となります。
マルシーで終了となるのは、最終局まで一人沈みとなっていて平局で半荘終了となった場合だけとなります。
- 場所に依ってはそうなった場合には西入するところもあるらしいですが、流石にそうはしませんでした。
- 半荘終了となる和了の場合に制限があります
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最終局(南場第四局)や和了で誰かが箱点になる和了では、以下のような制限が伴います。
- 沈んでいる者は、和了で浮くようにしなければなりません
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和了しても浮かないのに和了して誰かを箱点にして半荘を終わらせてしまうと言うのは、トップを利するだけで他の二人には迷惑でしかありません。
勿論、誰も箱点にならないのであれば、浮かない和了も時としては次局へのつなぎとして已むを得ないでしょう。
- 浮いていてトップでない者は、和了でトップを獲らなければなりません
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これも、沈んでいる者が和了で浮いたと言うなら仕方がありませんが、浮いている者が和了してトップになれず半荘を終わらせてしまうのは何の意味もない行為であり、トップ以外の他者にはただの迷惑です。
勿論、半荘終了とならないのであれば、次局へのつなぎとなるので已むを得ない場合もあるでしょう。
これらは、本来はマナーの範疇ですが、多くの雀荘でこれらに近い制約を禁止事項として掲げているようです。
- 特に、初めてやる方は、あがれる筈なのに和了出来ない!と驚かれるかも知れませんが、しらぎく麻雀では、このような状況では和了コマンドの入力すら出来なくしております。
ルールの大きな特徴。
一般に関西式の関西式ブー麻雀は、アルシァル麻雀に近いものです。
- 10点単位とし、2千点持ちとします
- アルシァルではいわゆる黒棒(百点棒)が10点棒となりますが、関西式ブー麻雀もそのような扱いになります。
- 場に一翻が付きます
- リーチ麻雀では場に両翻が付きますが、関西式ブー麻雀では一翻のみです。
- 一翻縛りがありません
- 従って、形にさえなっていれば、門前でなくても和了が可能です。
- 喰い平和あり、摸八平和はなし
- 門前でなくても、両門待ちを栄和すれば平和一翻が付きます。但し、門前であっても摸和してしまうと二符が付いてしまい、平和が付かなくなります。
- 振聴でも現物以外でなら栄和出来ます
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戦略上、摸和を見送っても、他の待ち牌なら出あがりが可能です。
同巡内に見逃した牌での栄和については、その可否をルール選択画面で選択出来ます。
- デフォルトでは有りになっております。
- 喰い直しの制限はありません
- 一を二三でチーして四を打つ事は勿論、喰った一そのものを打っても構いません。
- 一発, 裏ドラはありません
- 一発, 裏ドラ, 二重立直など、リーチ麻雀にて見られる立直の特典は関西式ブー麻雀にはありません。
- 積み棒は一本につき各支払者が百点ずつ(栄和では一本三百点)添えます
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関東式のリーチ麻雀と同様の扱いとなります。
- 蛇足ですが、積みは百点単位ですが、関西式ブー麻雀での黒棒は十点棒なので、積み場の目印には赤棒(百点棒)を出します。
- 門前での和了では和了点に百点(栄和では三百点)が加算されます(オプション)
- デフォルトでは無しになっております。
- ドラは積み棒と同じ扱いになります
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ドラは一枚一翻ではなく、積み棒と同様に各支払者が和了点に一枚につき百点ずつ(栄和では三百点)添えて払うものとなります。
例えば、二本場でドラ一の手を栄和したら、放銃者は和了点に加えて積み棒二本とドラ一個で都合九百点を和了点に添えて払わなければなりません。
- 摸和ならこれがそれぞれの払い分に三等分された点数が添えられる事となります。
ルール選択で、門前でない役無しの手の場合はドラを無効にするルールも撰べます。
尚、カンでドラは増えません。
- 赤五筒は翻牌になります
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赤牌の枚数は場所にも依るようですが、デフォルトでは赤五筒が二枚入ります。
- この他に、赤五筒一枚または五筒は四枚とも赤牌とするルールも撰べます。
これは一枚一翻の役になります。
尚、赤五筒はドラと違って和了点に支払者が点数を添える形にはなりません。
- 平局は輪荘(親流れ)になります
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勿論、不聴罰符もありません。
また、途中平局は九種幺九倒牌のみとなります。
関西式ブー麻雀での和了役と点数。
関西風関西式ブー麻雀はアルシァルを基本としているため、リーチ麻雀とは大きな違いがあります。
まず、点数計算は以下のようになります。
- 関西式関西式ブー麻雀・アルシァル麻雀での点数表もご覧ください。
- 符の扱い
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符については、リーチ麻雀同様門子などの符を合算して十符未満を切上げます。
最終的な点数は十点単位なので切上げはありません。
- 満貫の扱い
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満貫は散家二千点、荘家三千点です。役満貫もこれと同額です。
雀荘に依っては、役満貫を和了した場合は無条件でマルエー(三人敗け)としたり、ご祝儀を三人からもらえるところもあるようですが、しらぎく麻雀ではデフォルトで役満貫に対して特典を与えておりません。
- ルール選択で、無条件でマルエー扱いにしたり、ダブルマルエー扱いにする事も出来ます。
- 七対子
- 一応、25符両翻としました。
- 役
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役については、リーチ麻雀から見たら、以下のような特徴があります。
- 一盃口, 三色, 全帯幺, 三槓子, 河底撈魚, 緑一色などはありません(一気通貫はあります)。
- リーチ麻雀で喰下がりとなる役も喰下がりにはなりません。
具体的な役は以下の通りです。
- 一翻役
- 門前摸和, 立直(以上門前のみ), 平和, 断幺九, 翻牌(荘風牌, 門風牌, 三元牌及び赤五牌), 海底摸月, 嶺上開花, 搶槓和
- 両翻役
- 七対子(門前のみ), 一気通貫, 対々和, 三暗刻, 混一色
- 四翻役
- 混老頭, 小三元, 清一色
- 満貫役
- 天和, 地和, 人和, 大三元, 四喜和, 字一色, 清老頭, 四暗刻, 国士無双, 九蓮宝燈
- 地和は荘家の第一打牌での散家の栄和、人和は散家の第一摸牌での摸和となります。
和了役の詳細は、しらぎく麻雀での関西式関西式ブー麻雀での和了役一覧をご覧ください。