『しらぎく麻雀』での台湾麻将(十六張麻将)。
『しらぎく麻雀』でプレイ出来る台湾麻将(十六張麻将)について。
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『しらぎくモバイル麻雀』でのでの台湾麻将については別記事をご覧ください。
- フィーチャフォン向け『しらぎくモバイル麻雀』Flash 版では台湾麻将はプレイ出来ません。
- 台湾麻将に関するご質問も併せてご覧ください。
台湾麻将(十六張麻将)とは。
台湾麻将とは、台湾独自の麻雀です。
十六張麻将の別名通り、手牌は十三枚ではなく十六枚となります。
台湾麻将も、日本の麻雀同様さまざまなローカルルールがありますが、今回は中華麻将競技協会のルールを参考にして開発しました。
台湾麻将の特徴。
台湾麻将(十六張麻将)には、以下の特徴があります。
- 手牌は十六枚
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槓がない限り手牌は十六枚、和了時には十七枚となります。
すなわち、和了時の形は一雀頭と五門子のみとなります。
- この他にも、花牌の枚数に依る特殊な和了型もあります。
- 花牌の有無を選択可。
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花牌を有りとした場合は、以下のルールが適用されます:
- 花牌は春夏秋冬・梅蘭菊竹の八枚を使用します。
- 日本では抜きドラとして用いられる場合がありますが、台湾麻将では四風牌のような機能を持った特殊牌となります。
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また、花牌による特殊な役や和了型もあります。
- 花牌についての詳細は別文書で解説します。
- 浮屍牌を整頓する必要がない
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浮屍牌(各家の捨牌)はきちんと並べる必要はありません。
- そもそも、浮屍牌をきちんと並べさせるのは、日本独自のものでした。台湾でも一部で打牌を六列に並べるルールを提唱しているところがあるようですが、残念ながら定着しないようです。
- 近年では中共麻将も日本と同様に浮屍牌をきちんと並べるようにしているようです。
ただ、そうすると分かり難くなるため、一旦手元に牌を打ち、それを誰もポン, 吃などしなければ河の中央に放り出すように演出しております。
- 実際、ある香港映画で、お前○○切っただろ?などと打牌を巡って口論になり、雀荘内で大乱闘になると言う場面がありました。きちんと並べておけば、乱闘にならなかったのにと思うのは、制作者が日本人だからでしょうか?
- 縛りがない
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役がなくても形だけ揃えれば和了となります。
- 立直がない
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門前で聴牌しても、聴牌を宣言する事は出来ません。
但し、二重立直に相当する宣言はあります。
配牌後の第一打牌時に限り、聴牌を宣言する事が出来るのです(天聴/地聴)。
- 聴牌を宣言した場合は、以後その局が終わるまで摸切りと花牌の抜出し以外は一切出来なくなります(暗槓もダメ)。
- ドラもない
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ドラに相当するものはありません。
- サイコロは三個使用
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日本では二個のサイコロを用いますが、台湾麻将では三個となります。
- 暗槓は非公開
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日本では暗槓は四枚中二枚を裏にして露しますが、台湾麻将では四枚とも伏せて露します。
何を暗槓したかは和了または平局で一局が終了した際に示します。
- しらぎく麻雀では、プレイヤの暗槓については、四枚をプレイヤに向けて立たせて表示する事で、何を暗槓したか判るようにしております。
- 王牌は十六枚残し
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日本では王牌は十四枚となっておりますが、台湾では十六枚となります。
勿論、槓があった場合は、王牌を十六枚にするため海底牌が一枚ずれます。
- 過水及びその他の制約事項
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過水とは、日本で言えば同巡内見逃しのようなもので、他者が打った和了牌を見逃した場合は、次の自分の打牌を終えるまでその牌での和了が一切出来ない出来ないと言う制約です。
- 過水の詳細は後述します。
また、大明槓後の槓上開花(嶺上開花の事)も禁止されております。
- 槓上開花は、暗槓または加槓でのみ許されます。
加えて、ポン出来る牌を見送った場合は、次の自分の打牌を経るまでもう一枚が打たれてもポンする事は出来ません。
- つまり、ポンを見送って同巡内に二枚目が出てしまうと、ポンが不可能になってしまう訳です。
また、吃では現物のみならず筋の喰い直しも出来ません。
- 門風
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日本では常に荘家を東家としますが、台湾麻将では配牌前に振るサイコロの出目に当たる席(いわゆる"割れ目")が東家となります。
つまり、日本と違って東家イコール荘家とは必ずしもならない事となります。
- このため、『しらぎく麻雀』『しらぎくモバイル麻雀』では他のゲームモードも含めて)荘家の持ち点表示に黄色の枠を付けて表示しております。
過水の詳細。
過水とは、日本での同巡内見送りに近い概念です。
他者が打った和了牌を何がしかの理由で見送った場合、自分の次の打牌を経るまでは見送った牌と同じ牌での摸和・栄和とも禁じられると言うものです。
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日本の同巡内見送りと違い、
- 摸和も出来なくなる事
- 見送った牌以外であれば和了出来る事
に注意してください。
例えば、三・六万待ちで聴牌していて、下家が三万を打ってきてそれを見送った場合、次の自分の打牌が成されるまで他者が三万を打ってきても、自分が三万を引いてきても和了が出来なくなります。
- 但し、六万での和了には制限はありません。勿論、六万も見送った場合には六万も過水の対象となります。
過水は打牌だけでなく、加槓でも解消されます。
つまり、加槓後の嶺上牌でならそれまでに見送っている牌であっても和了が可能となります。
何故なら、加槓は搶槓和すなわち放銃の可能性があり、打牌に準じるものとなるからです。
この考えより、暗槓及び捕花は搶槓和の可能性がない事から、打牌に準じた行為と見る事は出来ず、従ってその直後の嶺上牌での和了は出来ません。
- 明槓の直後の嶺上牌では、過水か否かに拘らず、和了が禁じられております。
台湾麻将での和了点計算。
台湾麻将では、和了点は以下の要素を加算して求めます。
- 摸帯(和了時の基本点)
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摸帯とは、和了すると必ず付く基本点です。
この点数は場所に依って異なりますが、『しらぎく麻雀』及び『しらぎくモバイル麻雀』では五点としております。
蛇足ですが、台湾麻将はこの摸帯を何点にするかで競技の性格が大きく変わるようです。
実際、例えば摸帯を五十点とか大きな数字にすると、もはや役の価値が失われてしまい、如何に多く摸和するかがゲームの鍵となってしまいます(つまり、ただの絵合わせ合戦になってしまう)。
逆に摸対を一点など小さな数字にしてしまうと、役の価値が高くなりますが、役が少ない台湾麻将のルールではなかなか逆転出来なくなってしまいます。
- 和了役
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台湾麻将での和了役の単位は翻ではなく台になります。
和了時には、一台を一点として計算します。
- 荘家点
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和了者または支払者が荘家の場合、一点が上乗せされます。
- 連荘点
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日本の麻雀で言えば積み符と同様のものです。
台湾麻将では、荘家が和了した場合に一本に付き一点が加算されますす。
- 拉荘点
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積み場での
- 荘家の放銃での散家の栄和
- 散家の摸和
の際、一本に付き一点の拉荘点が加算されます。
- 散家が他の散家の放銃で栄和した場合は加算されません。
これらを合計した点数を、栄和なら放銃者が一人で払い、摸和の場合は三人がそれぞれ払います。
- 従って、摸和の場合は栄和の場合の三倍の収入となります。
尚、満貫(点数の上限)はありません。
台湾麻将での和了役。
台湾麻将には、以下の役があります。
- ルールに依っては、日本の麻雀や中共麻将に近い役を採用している場合もあるようですが、余り例は多くないようです。
尚、台湾麻将では、日本の麻雀用語で用いる和という漢字は、殆どが胡と書かれます。
- 一台役
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- 門清
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門前聴牌で和了した場合。
摸和・栄和のいずれでも成立します。
- 不求
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門前で聴牌して摸和した場合。
日本で言う門前摸和です。
- 門清が自動的に別途加算されます。
- 摸胡
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摸和した場合。門前聴牌でなくても成立します。
- 搶槓胡
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他者が自分の和了牌を碰していて、四枚目を加槓した場合。
- 日本の搶槓和と同じです。
- 台湾麻将での暗槓に依る搶槓和は、国士無双がなし得ない事と、暗槓は一局終了まで非公開となっている事からあり得ません。
- 独聴
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すなわち嵌張, 辺張または単騎のいずれかで和了した場合。
- 日本の麻雀では符が加算されますが、台湾麻将には符がないため、代わりに役になっております。
- 半求
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五門子を全部碰, 吃または明槓して露し、摸和した場合(暗槓はダメ)。
日本では金鶏独立を摸和した場合となります。
- 槓上開花
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暗槓, 加槓または捕花した直後の嶺上牌で摸和となった場合。
- 日本の嶺上開花に相当します。
- 但し、台湾麻将では大明槓での槓上開花は禁止されております。
- 海底摸月
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海底牌(王牌直前の、最後に摸牌出来る牌)で摸和した場合。
- 日本での海底摸月と同じです。
- 海底直前の牌を摸牌して暗槓, 加槓または捕花した後の嶺上牌は海底牌ではないため成立しません。
- 河底撈魚
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河底牌(その牌で栄和とならなければ荒牌となる打牌)で栄和した場合。
- 日本での河底撈魚と同じです。
- 翻牌
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- 三元牌, 荘風牌または門風牌の刻子
- 門風に対応する花牌
- 荘風(場風)には対応した花牌は翻牌となりません。
字牌刻子の組数/花牌の枚数分だけ台数が付きます。
- 両台役
- 四台役
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- 地聴
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吃, 碰, 槓のない第一摸牌で一打聴牌となった散家が、第一打牌時に聴牌を宣言して和了した場合。
- 日本での二重立直に相当しますが、普通の立直に相当する役はありません。
- 荘家が第一打牌時に聴牌を宣言した場合は、天聴となります。
尚、地聴を宣言した場合は、その局が終わるまで摸切りと捕花のみが許され、暗槓も禁止されます。
- 碰碰胡
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雀頭以外の五門子が全て刻子か槓子となっている場合。
- 日本では対々和と書きます。
- 小三元
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三元牌三種のうち、二種を刻子、残り一種を雀頭とした場合。
- 日本の小三元と同じです。
- 三元牌二台分が含まれますので、別途加算しません。
- 混一色
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索子, 筒子または万子のいずれか一種と字牌のみで手を完成させた場合。
- 日本の混一色と同じです。
- 五台役
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- 四暗刻
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暗刻または暗槓を四組揃えて和了した場合。
- 日本と違って四暗刻の他にまだあと一門子あるため、日本の四暗刻とは異質なものとなります。
- 八台役
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日本で言うところの役満貫に相当する役が該当します。
- 天聴
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配牌で一打聴牌となった荘家が、第一打牌時に聴牌を宣言して和了した場合。
- 日本での二重立直に相当しますが、普通の立直に相当する役はありません。
- 散家が第一打牌時に聴牌を宣言した場合は、地聴となります。
尚、天聴を宣言した場合は、その局が終わるまで摸切りと捕花のみが許され、暗槓も禁止されます。
- 大三元
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三元牌を三種とも刻子として和了した場合。
- 日本の大三元と同じです。
- 八台には、三元牌三台分も含まれるため、別途加算しません。
- 小四喜
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四風牌四種のうち、三種を刻子、残り一種を雀頭として和了した場合。
- 日本の小四喜和と同じです。
- 八台には、荘風及び門風の分は含まれないため、該当する翻牌の台数は別途加算となります。
- 清一色
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索子, 筒子, または万子のうちいずれか一種のみで全ての手を完成させた場合。
- 日本の清一色と同じです。
- 捕花していても成立します。
- 字一色
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日本の字一色と同じです。
三元牌や荘風・門風の台数は別途加算となります。
- 五暗刻
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暗刻または暗槓を五組揃えて和了した場合。
- 碰碰胡は別途加算されません。
- 八仙過海
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花牌八枚を全部一人で捕花した状態となった場合。
- 詳細は台湾麻将に於ける花牌内の八仙過海の解説をご覧ください。
- 十六台役
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日本で言うところの役満貫の中でも格上とされる役(大満貫)が該当します。
- 天胡
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荘家が配牌十七枚で和了形になっていた場合。
- 日本の天和と同じです。
- 配牌直後の捕花が終わった直後に和了した場合も成立します。
- 地胡
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荘家の第一打牌で散家が栄和した場合。
- 日本の地和と同じです。
- 配牌直後の捕花が終わった直後の第一打牌で栄和した場合も成立します。
- 人胡
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散家が吃, 碰, 槓または摸牌後の捕花が行われていない第一摸牌で和了した場合。
- 日本の人和と同じです。
- 配牌直後の捕花については、人胡不成立の条件とはなりません。
- 大四喜
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四風牌を四種とも刻子にして和了した場合。
- 日本の大四喜和と同じです。
- 荘風及び門風については、十六台に含まれるため別途加算としません。
その他のルール。
台湾麻将では、以下のようなルールがあります。
- 一試合の単位
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台湾麻将では一試合の単位は一荘としておりますが、『しらぎく麻雀』及び『しらぎくモバイル麻雀』では
- 東南半荘戦
- 東風戦
- 一荘戦
のいずれかをお撰び頂けます。
- 平局
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平局はいずれも連荘となります。
- 荒牌…不聴罰などはありません。
- 四槓算了…台湾麻将には四槓子がないため、一人で四つ槓した場合も成立します。
- 四風子連打
『しらぎく麻雀』及び『しらぎくモバイル麻雀』での扱い。
天聴/地聴について。
吃, 碰, 槓が一切行われていない第一摸牌に対する打牌時に、コマンドとして聴牌が表示されますので、天聴/地聴を宣言したい場合は、打牌前にクリックしてください。
- 他のゲームモードで立直と表示されるべき箇所に表示されます。
- 聴牌コマンドは、第一摸牌に対する打牌入力以外、第一摸牌に対する打牌入力であっても吃, 碰または槓が行われている場合には表示されません。
打牌で聴牌していれば、門風の隣に 聴 の文字が表示されます。
尚、聴牌コマンドを入れたあとの打牌で不聴だった場合は、その旨が表示されて聴牌宣言は無効となります。
八仙過海。
八仙過海の宣言は任意であるため、通常の和了と同じように和了コマンドが表示されますのでそれをクリックしてください。
- 八仙過海であっても、自動的に和了する事はありません。
- 尚、成立時に和了しなかった場合は、当該役は無効とされ、以後遡って当該役での和了を宣言する事は出来ません。
その他のルールの違い。
しらぎく麻雀では、幾つかの理由から、公式ルールと異なった扱いとしているものがあります。