台湾麻将での花牌の扱い)。
台湾麻将での花牌の概要。
台湾麻将では、春夏秋冬及び梅蘭菊竹の八枚の花牌が使用されます。
- 台南地方などでは花牌を使用しないルール(清麻雀)の方が多いようです。
台湾麻将で花牌を採用する場合、春夏秋冬及び梅蘭菊竹がそれぞれ東南西北に対応しており、門風に対応する花牌を手に入れて和了すると、翻牌として役が与えられます。
- 荘風(場風)には対応した花牌は翻牌となりません。
通常の花牌の使い方(捕花)。
通常は、花牌を摸牌したら、手牌の脇にその花牌を露し、嶺上牌を補充して打牌します。
- この一連の行為は捕花と呼ばれます。
- 『しらぎく麻雀』及び『しらぎくモバイル麻雀』では副露した門子と同様に手牌の左に置いておりますが、台湾では手牌の前の中央に副露した門子と一緒に花牌を並べる事が多いようです。
このときの嶺上牌で和了した場合、槓上開花(嶺上開花)が成立します。
また、海底で花牌を引いた場合も抜出が出来ますが、王牌が不足するため嶺上牌を取る事は出来ません。
- 海底で花牌を抜いた場合、花牌を抜取った時点で荒牌となります。
配牌に入った花牌の場合。
配牌の中に花牌が含まれている場合、配牌を終えた直後に荘家から順番に捕花します。
この行為は荘家の第一打の前に行われるもので、故に開局前に行われるべき行為です。
従って、花牌を抜き取り嶺上牌を補充した事で荘家の手牌が和了型になっていれば、第一打牌前に和了を宣言する事で天胡(天和)が成立しますし、同様に散家も花牌抜き出し後の嶺上牌で聴牌出来たら、荘家の第一打牌で栄和する事で地胡(地和)が成立します。
花牌に関連した和了役。
- 翻牌
- 春夏秋冬及び梅蘭菊竹がそれぞれ東南西北に対応しているため、対応する荘風または門風に当たる者が当該花牌を捕花して和了すると、その花牌に翻牌として台数(翻数)が加算されます。
- 花槓
- 春夏秋冬及び梅蘭菊竹のどちらかを四枚とも捕花して和了すると、花槓と言う両台役となります。
花牌に依り失われる役。
- 平胡(平和)
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台湾麻将での平胡(平和)は、客風(オタ風)であっても字牌を用いる事が出来ません。
花牌は四風牌に対応しているため、字牌の一種と見なされ、従って花牌を持つと平胡が成立しなくなります。
花牌に関連した特殊な和了型。
台湾麻将では、花牌に関連した特殊な和了型として、
- 八仙過海
- 七搶一
の二つが知られております。
台湾唯一の公式団体・中華麻将競技協会に拠れば、八仙過海は採用されているものの、七搶一は廃止となっております。
このため、『しらぎく麻雀』及び『しらぎくモバイル麻雀』でも八仙過海のみを採用しております。
- 七搶一に関する詳細は、台湾麻将での七搶一についてをご覧ください。
八仙過海
花牌八枚を一人で漏れなく捕花した場合、八仙過海と呼ばれる和了が成立します。
- この場合、手が和了型になっていなくても問題はありません。
具体的には、以下のような状況で成立します。
- 配牌直後の捕花で花牌八枚を全部一人で捕花した場合
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配牌直後の捕花で花牌八枚を全部一人が捕花した場合は、捕花した者の第一摸牌で八仙過海の和了が宣言出来ます。
- 第一摸牌の前に誰かが和了した場合は、当然無効になります。
- 一局途中で花牌八枚を全部一人で捕花した場合
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一局の途中で八枚捕花した場合は、八枚目の捕花の際に取る嶺上牌を引いた時点で八仙過海の和了が宣言出来ます。
但し、海底での捕花では嶺上牌が取れないため、八仙過海は成立しません。
いずれの場合も、八仙過海の和了が宣言出来る状況を見送ると八仙過海は無効となり、後になって八仙過海の和了を宣言する事は出来なくなります。
八仙過海の和了点。
八仙過海が成立した場合、和了点は以下のようになります。
- 和了役としての八仙過海
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八仙過海は八台役です。また、この和了は常に摸和扱いとなります。
従って、八仙過海が成立した場合は、他の三者は八仙過海の八台を摸和されたものとして和了点を払わなければなりません。
- 成立時の嶺上牌等で和了出来る場合
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八仙過海が成立した場合、和了者は配牌直後の捕花で八仙過海が成立した場合は第一摸牌、途中で成立した場合は嶺上牌を取る事となります。
当然この牌に依って通常の手としての和了も可能になる事が考えられますが、その場合その和了点も加算する事となります。
尚、配牌直後の捕花で八仙過海が成立した場合、和了牌を取るまでに吃・ポン・槓を一切していなければ、当然荘家なら天胡、散家なら人胡が成立します。