五光。
『しらぎく花札』でプレイ出来る「はちはち」の出来役の一つ・五光について。
概要。
五光とは、二十点札五種、すなわち、
- 松の二十点札(鶴)
- 桜の二十点札(幕)
- 芒の二十点札(満月)
- 柳の二十点札(小野道風)
- 桐の二十点札(鳳凰)
を全部揃えた場合に成立する役です。
五光の役代は小場で十二貫(144点)となります。
五光に法度はありません。
五光については、五枚のうち四枚を獲っている場合であっても、残りの一枚を法度札とはしておりません。
従って、該当する札を手札に持っている者がそれを捨てて獲られた結果、五光が完成したとしても、その責めを負う必要はありません。
四光完成後に五光が完成した場合。
はちはちでは、役が完成した場合はその時点で該当する役代を収受する事となっております。
四光を完成させた場合も、その時点で他の二人は十貫(120点)ずつ完成させた者に支払います(三人打ちで小場の場合。但し法度を破った場合はその者が二十貫を払う)。
その際に、四光を完成させた者が下げ、柳の二十点札を得て五光が完成した場合、はちはちでは五光の役代を改めて受け取れる事となっております。
- 五光は四光とは別の役と見なされ、従ってこいこいと違って五光の完成で四光が無効になる事はありません。
四光を完成させてから五光も完成させた場合、双方で両者から二十二貫(264点)を受け取れる事になります。
- はちはちでは出来役として認められていない雨四光となってから残りの一枚を得て五光を完成させた場合は、五光の分の役代しか受け取れない事となります。
尚、四光には法度があり、法度違反で四光が完成した場合にはその時点で二人分の四光の役代(小場なら二十貫)を責任払いする事となりますが、その後に五光が完成した場合の払いについては責任払いにはなりません。
- 四光の法度はあくまでも四光に対してのみ適用されるもので、四光から五光になったからと言って遡って責任を追求する事はないからです。
他の出来役との重複。
五光は五枚のうち二枚が赤短に要する札と同じ月になっております。
ただ、実際には五光と赤短が重複する事例は余りありません。
- そもそも、五光自体頻度が非常に低い役ですし。