素十六。
『しらぎく花札』でプレイ出来る「はちはち」の出来役の一つ・素十六について。
概要。
素十六とは、一局終了時にカス札を合計十六枚以上獲った場合に成立する役です。
この場合、柳札は点数に拘らずカス札と見なします。つまり、正確にはカス札と柳札を十六枚以上獲る事が条件となります。
二八の役代は小場で十二貫(144点)となりますが、獲ったカス札が十六枚を越えている場合は一枚毎に二貫(24点)増しとなります。
尚、獲ったカス札の枚数が十七枚だと素十七、十八枚だと素十八などと呼ぶ場合があるようですが、しらぎくさいと制作作品では枚数に拘らず素十六と表示しております。
カス札と柳札の合計二十七枚から十六枚以上を七巡で独占するのは意外に難しく、そう滅多に成立する役ではありませんが、それでも二八や総八に較べれば狙って作れる可能性はあり、従って一局終了時に成立する出来役のなかでは最も頻度が高いものと言えます。
素十六が成立すると、手役は吹き消されます。
一局終了時に素十六が成立した場合、その局で宣言した手役は吹き消し(無効)となります。
素十六が成立した場合は、仮令該当者であってもその局の開始時に受け取った手役代を返さなければなりません。
二人はちはちでは素十六は採用しない場合があります。
二人はちはちでは、素十六をなしとする場合が多いようです。
二人はちはちでは死に札(一局を通じて使用されない札)が発生するため、素十六の達成が困難になるのが理由でしょう。
しらぎくさいと制作作品に於いては、二人はちはちに限り素十六の採否を選択出来るものとしております。
- 三人打ちのはちはちでは常にありとなります。
下げていた場合の扱い。
素十六は一局終了時に初めて成立する役ですので、達成しても一局途中で出来た出来役に加わる新たな出来役とはみなしません。
従って、赤短や青短などの出来役を一局途中で完成させ、更なる出来役の追加を狙って下げたものの、新たな出来役が出来ずに一局を終了した場合は、下げた者が素十六が達成したとしても途中で出来た役代の半額返しを免れる事はありません。
また、下げた者以外が素十六を達成した場合であっても、下げた者が二人分を責任払いする必要はありません。