総八。
『しらぎく花札』でプレイ出来る「はちはち」の出来役の一つ・総八について。
概要。
総八とは、一局終了時に全員の取札の得点の合計が同じとなった場合、すなわち、三人とも八十八点となった場合に成立する役です。
総八は親の上がりと見なします。すなわち、一局終了時に三人の得点が全く同じになった場合は引き分けとせずに総八での親の勝ちと見なします。
総八の役代は小場で十貫(120点)となります。
実際問題として、一局終了時に全員の点数が同じとなる事は先ずあり得ず、一局終了時に成立する出来役としては最も可能性が低い役です。
総八が成立すると、手役は吹き消されます。
一局終了時に総八が成立した場合、その局で宣言した手役は吹き消し(無効)となります。
総八が成立した場合は、仮令親であってもその局の開始時に受け取った手役代を返さなければなりません。
二人はちはちでは総八は多くの場合採用されません。
二人はちはちでは、総八をなしとする場合が多いようです。
そもそも、二人打ちの場合、何を以って総八とするかが明確ではないからです。
- 双方とも八十八点となるのが条件か、それとも双方の点数が一致すれば良いのかと言う問題です。
しらぎくさいと制作作品に於いては、二人はちはちでは総八は双方の得点が一致した場合に成立する役として、その採否を選択出来るものとしております。
- 三人打ちのはちはちでは総八は先ずあり得ませんが、二人打ちの場合は片方に得点が偏り易いとは言え可能性は若干高まるでしょう。
下げていた場合の扱い。
総八は一局終了時に初めて成立する役ですので、達成しても一局途中で出来た出来役に加わる新たな出来役とはみなしません。
従って、親が赤短や青短などの出来役を一局途中で完成させ、更なる出来役の追加を狙って下げたものの、新たな出来役が出来ずに一局を終了した場合は、下げた者が総八が達成したとしても途中で出来た役代の半額返しを免れる事はありません。
また、下げたのが子で、親が総八を達成した場合であっても、下げた子が二人分を責任払いする必要はありません。