一色三順。
リーチ麻雀での和了役・一色三順について。
概要。
一色三順とは、全く同じ順子を三組揃えて和了した場合に成立する両翻役です。
門前でなくても成立しますが、その場合は喰い下がりで一翻役になります。
一色三順か三刻子か?
一色三順部分を一組も吃せずに完成させた場合、それは三つの刻子と見なす事も出来ます。
しかし、一色三順は順子三組となるため、三つの刻子と見なす事で得られる役と一色三順の双方を認める事は出来ません。
このような場合は、高点法の原則に従い、高くなる方を採ります。
三連刻もありにしている場合、大抵三つの刻子と見なして三連刻を取った方が高くなりますが、必ずしもそうなるとは限りません。
例えば、以下のような手を和了したとします。
- [七索][七索][八索][八索][八索][九索][九索][九索][一筒][両筒][三筒][九万][九万] の手を[七索]で栄和
この形の場合、七索・八索・[九索] の三連刻と取っても、その両翻しかありません。
- 三連刻なしのルールに至っては、この扱いだと役が皆無となってしまいます。
しかし、七索・八索・[九索] の三つの刻子を三つの順子に見立てれば、
- [七索][八索][九索][七索][八索][九索][八索][九索][一筒][両筒][三筒][九万][九万] の手を[七索]で栄和
一色三順(両翻)・純全帯幺(三翻)で五翻となります。
- 一色三順なしのルールであっても、一盃口(一翻)と取れるので、四翻となります。
このように、必ずしも三連刻と取るのが得策ではない場合もあります。
余談。
一色三順は古役の一つでした。
一色三順はかつて中国では同三就と呼んでおり、意外に歴史のある役でした。
日本では、やはり三暗刻との兼ね合いから余り一色三順は有効な役ではないとされたのか、廃れてしまいました。
戦後になって、一盃口が普及するようになって、益々同三就は忘れられてしまいました。
現在の一色三順は、かつて古役として存在していた事を知らなかった者が戦後になって新たに考えたものかも知れません。
他者制作作品及び市中ルールでの扱い。
他者制作作品及び市中ルールでは、一色三順を採用しているところは余り多くないようです。
また、日本牌棋院など、一部では喰い下がり三翻としているところもあるようです。