人和(ジェンホウ)

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リーチ麻雀での和了役・人和(ジェンホウ)について。

概要。

人和(ジェンホウ)
リーチ麻雀での翻数(※1)
倍満貫
三人麻雀での翻数
満貫(五十点)
北抜きでの翻数
十二翻役
特記事項
中国語のローマ字(ピンイン)でren と書く事から、日本ではレンホウと読まれる場合が多いですが、中国語の r の発音はジャ行の発音となるため、しらぎくさいとではジェンホウと呼んでおります。
  • 1. しらぎく麻雀など、しらぎくさいと制作作品でのルールです。このため、他者制作ゲームや市中ルールでは異なる場合もございます。

人和(ジェンホウ)は、天和(テンホウ)及び地和(ティーホウ)と並んで採用される和了役です。

人和は、開局一巡内で和了した場合に成立する倍満貫役です。

既に自らが第一摸打をしていても成立します。

但し、和了前に自分を含めて誰かが吃・ポン・槓をした場合は成立しません。

また、既に倍満貫以上の手がある場合はそちらを採るため人和は無効となります。

人和は後述の通り、地和(ティーホウ)の解釈と関係して扱いがまちまちになっております。

令和 2年11月25日現在、しらぎくさいと制作作品では地和は「荘家の第一打での栄和」及び「散家の第一摸牌での和了」と定義しているため、人和は上記のような定義となっております。

ルールごとの細則。

花牌を採用している場合。

花牌を採用している場合、配牌に入った花牌は配牌完了後開局前に荘家から順に手から抜き取り、嶺上牌から不足分を補充します(補花(プーフア))が、これらの手続きに依り人和が不成立になる事はありません。

つまり、和了までに誰かが花牌を抜き取っていても構いません。

花牌以外の抜きドラを採用している場合。

三人麻雀など、花牌以外の抜きドラを指定しているルールでは、自分の第一摸牌までに他者が抜きドラを抜いていても、吃・ポン・槓がなければ第一摸牌で人和が成立します。

但し、自分が抜きドラを抜いている場合は人和にはなりません。

ポンリーでの扱い。

ポンリー立直縛りとなっているため、立直を掛けた状態となり得ない人和での和了はあり得ません。

他者制作作品及び市中ルールでの扱い。

他者制作作品及び市中ルールでは、人和を採用していなかったり、採用していても定義が異なっている場合があります。

しらぎくさいと制作作品同様地和(ティーホウ)を荘家の第一打での栄和及び散家の第一摸牌での和了としているルールでは、人和を採用している場合は

  • 開局一巡内の和了(散家の第一打牌での和了)

となります。

一方、荘家の第一打牌での栄和のみを地和としているルールでは、

  • 開局一巡内の和了(散家の第一摸牌か第一打牌での和了)
  • 散家が第一摸牌までに栄和または摸和した場合
  • 散家が第一摸牌で摸和した場合

のいずれかとなる場合が多いようです。

また、地和を散家の第一摸牌での和了としているルールでは、人和は

  • 開局一巡内の和了(誰かの第一打牌での和了)
  • 散家が第一摸牌までに栄和した場合
  • 荘家の第一打牌で散家が栄和した場合

のいずれかとなります。

また、定義だけでなく、役の価値も

  • 役満貫
  • 三倍満貫
  • 倍満貫
  • 満貫

などと、まちまちとなっております。

余談。

古来のルールでの人和。

古来のルールでの人和は、日本で言う河底撈魚(ホーテイローイ)に相当する役でした。

恐らく、天和(テンホウ)地和(ティーホウ)が一局開始時の和了である事に対し、一局終了時の和了と言う事で天地に対してとしたのではないかと思われます。

しかし、古来の意味での人和はローカルルールの域を脱していなかった事もあり、日本でもローカルルールのような扱いに過ぎないものでした。

結局、日本では大東亜戦争終了までに独自に河底撈魚と言う役名が与えられ、人和と言う名前は全く別の定義として戦後定着する事となったのです。

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