河底撈魚(海底振込)。
リーチ麻雀での和了役・河底撈魚(海底振込)について。
概要。
河底撈魚(海底振込)とは、河底牌で栄和した場合に成立する一翻役です。
河底牌とは、それで放銃とならなければ荒牌となって一局が終了する打牌の事です。
海底一枚前で槓をすると、その際の嶺上牌を取った後の打牌で放銃とならなければ荒牌となります。
従って、海底摸月と違い、海底一つ前での槓に依る河底撈魚は成立する事となります。
- つまり、槓振和を役として認めているルールであれば、槓振和と河底撈魚の重複があり得ると言う事になります。
但し、海底では槓は出来ないため、搶槓和との重複はあり得ません。
尚、この役は別の名前で同様の概念の古役があったのですが、それとは無関係に日本で策定された日本独自の役です。
他者制作作品及び市中ルールでの扱い。
他者制作作品及び市中ルールでも、殆どのルールで河底撈魚を採用しております。
余談。
河底撈魚の名称について。
古来のルールでは、河底牌での栄和は、人和と言う名前でした。
恐らく、天和と地和が一局開始時の和了である事に対し、一局終了時の和了と言う事で天地に対して人としたのではないかと思われます。
しかし、古来の意味での人和はローカルルールの域を脱していなかった事もあり、日本でもローカルルールのような扱いに過ぎないものでした。
結局、日本では大東亜戦争終了までに日本麻雀連盟に依り河底撈魚と言う役名が与えられ、人和は戦後全く別の定義となって広まったのです。
ちなみに、河底撈魚と言う名称について、日本麻雀連盟でこの役を明文化する際に、魚では生臭いと言う意見もあったのですが、その時は他に適切な候補がなかったため結局この名となりました。
その後、策定者の一人が中国の故事に河底撈珠があった事を知ってこれなら海底摸月と好一対の優雅な名前になったのにと酷く悔やんだと言う話もあります。
これが理由かどうかは分かりませんが、日本麻雀連盟のアルシァル麻雀では河底撈魚は程なくして廃止され、結果今日までなかった事にされてしまいました。
- それなら、気付いた時に河底撈珠と改称すれば良かったような気もしますが…。