搶槓和。
リーチ麻雀での和了役・搶槓和について。
概要。
搶槓和とは、相手が自分の和了牌を加槓した際にそれを奪って和了する一翻役です。
取り扱い上は、加槓した者が放銃したものと見なします(栄和扱い)。
尚、自分でポンさせた牌では、振聴での栄和となってしまうため、許されません。
暗槓では国士無双でない限り搶槓出来ません。
相手が自分の和了牌を暗槓してきた場合、自分の手が国士無双でない限り、それを奪って和了する事は出来ません。
そもそも、本来の暗槓は他者に見せなくても良いものだったため、暗槓された牌が自分の和了牌か否かを知る事さえ出来ませんでした。
- ちなみに、台湾麻将や中共麻将では今でも暗槓は一局終了時に初めて何を槓したかを見せる事としております。
それ故、暗槓での搶槓は禁じられていると言うより有り得なかったのです。
日本では暗槓でも槓した牌を見せる事となっており、従って搶槓の可能性もあるのですが、上述の理由から日本でも暗槓での搶槓は認めておりません。
しかし、国士無双はルールよりも強いと言う事からか、国士無双の場合に限り暗槓での搶槓を認められております。
- 同様の理由から本来許されない振聴での栄和も、国士無双に限って条件付きで認められております。
尚、国士無双以外の場合、和了牌を暗槓されても和了する事が出来ないため、それが理由での同巡内見逃しには当然なり得ません。
他の役との重複。
海底では槓が出来ない事と、和了牌は場に打たれた牌ではない事から、河底撈魚との重複はあり得ません。
また、取扱い上栄和となるため、門前摸和など摸和を前提とする役との重複もあり得ません。
- 但し、槓振和を役として認めているルールであれば、連続して槓をしようとした時に搶槓和と槓振和の重複があり得えます。
また、字牌を搶槓した場合、和了手は必ず国士無双となります。
- 何故なら、国士無双以外で字牌を使う場合、必ず二枚以上を要するからです。
他者制作作品及び市中ルールでの扱い。
他者制作作品及び市中ルールでは、三人打ち及び四人打ちルールであれば必ずと言って良い程搶槓和を採用しております。
但し、国士無双に限り許されている暗槓での搶槓は、国士無双と言えども認めないとしている場合も多いようです。
尚、二人打ちルールでは、自分以外にポンさせる者がいないため、国士無双に限り認められた暗槓での搶槓以外は振聴になってしまうためあり得ません。
このため、暗槓の搶槓も省略している場合が多いようです。
- 一部のアーケードゲームには、特殊な方法で暗槓搶槓を実装しているものがあります。