有限会社セイブ開発の作品のお話し。

概要。

有限会社セイブ開発は、昭和57年(西暦1982年)に設立されたゲーム製作会社で、シューティングゲームの雷電シリーズで有名です。

昭和60年代にも脱衣麻雀をリリースしておりましたが、当時はオリジナルのルールではありませんでした。

オリジナルのルールを採用したコードは、平成 3年(西暦1991年)に当時のアイドルをもじったキャラクタを登場させたとってもE雀が初めてのようです。

今回は、このオリジナルコードについてお話しします。

ルール。

• 東南半荘制。但し所定の回数和了するか箱点にすると決着が付く制度なので、南場終了後は東場に戻る。
• 持ち点はプレイヤは通常千五百点。相手はキャラクタ事に設定される(大体五千点以上)。
• 常時一翻縛り。喰断・先付あり。
• 槓ドラ, 一発, 全てのドラに対する裏ドラあり。
• 振聴での栄和は不可。
• 喰い直しは現物・筋とも可。
• 国士無双の暗槓搶槓あり。但し、和了の仕方が特殊(後述)
• 不聴罰は千五百点。片方が不聴の場合のみやり取りがある。
• 途中平局として四開槓(四槓算了)あり。四開槓は嶺上牌を取らずに成立。

コンピュータのプレイ。

• コンピュータは門前のみならず、吃, ポン, 槓をする場合があります。
• 門前の場合は殆どの場合立直します。

国士無双の暗槓搶槓に関する変則的な実装。

有限会社セイブ開発オリジナルの麻雀ゲームでの国士無双の暗槓搶槓は、相手が和了牌を暗槓した直後には和了コマンドを入れる事が出来ないため、以下のような変則的な実装になっております。

1. 相手が和了牌を暗槓した直後の打牌が打たれた際に和了コマンドを入れます。
2. この場合、打牌に関係なく暗槓した牌で和了したものと見なされます。

二人麻雀のプログラム上已むを得なかったのかも知れませんが、こんな実装は事前に知らされなければ分かる訳がありません。

• 実際、アトラクトやインストラクションカードでの説明は一切ありませんでした。

また、この方法だと、暗槓者が嶺上開花してしまうと搶槓を宣言する事さえ出来なくなってしまいます。

主なバグ。

"一色三順"が判定されない問題

順子と見なした方が高くなる場合であっても、三連刻と判定してしまいます。

• 結構この手の問題は多くの製作会社で見られるようです。

摸八平和の問題

摸和平和の場合も、三十符として計算してしまいます。