国士無双。
リーチ麻雀での和了役・国士無双について。
- 本記事は、フラッシュ麻雀・しらぎく麻雀の関連記事です。
概要。
国士無双とは、十三種類ある幺九牌(一・九・字牌)を一個ずつ揃え、そのうちの一種を雀頭にした場合に成立する役満貫です。
和了した時点で上記の形になっていれば良いので、
- 十三種類の幺九牌を一枚ずつ揃え、そのどれでも和了出来る形(十三門聴牌)
- 既に一組雀頭があり、十三種類のうち欠けている一種のみで和了出来る形(一門聴牌)
の二種の聴牌パターンがあります。
前者は確率的に難しい事もあり、一部ではダブル役満貫等とする事もあるようですが、しらぎくさいとの制作作品では、聴牌形に拘らず一律に四倍満貫としております。
また、国士無双では当然吃・ポン・槓をする事が許されないため、門前以外で国士無双を聴牌する事はあり得ません。
国士無双は特殊な和了形ではあるものの、役満貫の中では最も作り易いものとされております。
- 特に九種幺九倒牌が可能な状況で、流さずに国士無双を狙って行く事は良くある事でしょう。
国士無双の特例。
国士無双は、その名前からルールを超越した特例を導入している場合があります。
しらぎくさいと制作作品では、これらの特例をいずれも採用しておりますが、一部作品では、個別に採否を指定する事も出来ます。
振聴での栄和。
通常、リーチ麻雀では、待牌のうち一種でも自分の浮屍牌(捨牌)にあると振聴となり、摸和でなければ和了出来なくなります。
しかし、国士無双に限り、自分が捨てた牌でなければ振聴でも栄和が許されると言う特例が多くの場所で採用されております。
- このルールは十三門聴牌でのみ意味を成します。何故なら一門聴牌だと他に和了出来る牌がないからです。
尚、この特例を認めていないところもありますし、現物であっても栄和を認めているところもあります。
暗槓での搶槓。
本来、搶槓和は加槓でのみ成立するもので、暗槓では搶槓する事は出来ません。
- そもそも、暗槓は他者に見せないものだったため、自分の和了牌か否かさえ知る事が出来なかったのが理由です。
ですが、日本では多くの場所で、国士無双の場合に限って暗槓でも搶槓して和了する事が可能となっております。
- このルールは一門聴牌でのみ意味を成します。何故なら十三門聴牌だ他者が暗槓出来ないからです。
青天井ルールでの扱い。
しらぎくさいと制作の一部作品で採用している青天井ルールでは、国士無双は三十符十五翻の役と見なしております。
- 実際の計算ではこれに場の両翻を加えた十七翻からとなります。
国士無双は門子型でも七対子でもないため、手の形に依る役は一切加算されませんが、門前摸和や立直など、手の内容とは無関係の条件で成立する役は加算される可能性があります。
- 特に国士無双は副露があり得ないため、これらの役が附与される可能性は非常に高いものとなります。
また、手役であるため、手の中にあるドラについても当然加算対象となります。
他者制作作品及び市中ルールでの扱い。
他者制作作品及び市中ルールでは、国士無双を採用していないところは先ずありません。
但し、国士無双の取扱いには幾つかの相違があります。
- 十三門聴牌に限りダブル役満貫とするルール
- 国士無双の特例を一切認めないルール
- 暗槓での搶槓は認めても振聴での栄和は認めないルール、或いはその逆のルール
- 振聴での栄和について、現物でも栄和を認めるルール
などがあります。