二立三本。
『しらぎく花札』でプレイ出来る「はちはち」の手役の一つ・二立三本について。
概要。
- 役のタイプ
- 手役
- 小場での役代
- 八貫(96点)
- 特記事項
-
- 該当する六枚を公開します。
二立三本とは、配られた札に立三本が二組ある場合、すなわち、配られた札に藤(四月), 菖蒲(五月), 萩(七月)または霧(十二月)のカス札三枚の組が二組ある場合に成立します。
二立三本の役代は小場で八貫(96点)となります。
二立三本が成立する場合、該当する六枚を公開して役を宣言します。
- 他の役と重複する場合、他の役で指定された札も公開します。
飛び込みについて。
二立三本が成立した場合、該当する各月について残りの一枚も含めた四枚を全部取札とする事で飛び込みが成立します。
飛び込みが成立した場合、一局終了時に一貫(12点…小場の場合)ずつを双方から受け取ります。
- 双方の月について飛び込めた場合は、都合二貫(24点…小場の場合)ずつとなります。
但し、出来役で上がられて一局が終わった場合は飛び込みが成立していても無効です。
飛び込みの法度。
他者の二立三本となっている月について、残りの一枚を持っている者は、その札を取られると三本飛び込みの法度を破ったものとされます、
法度を破って飛び込みを許してしまった者は、一局終了時に二人が払うべき二貫(24点…小場の場合)を一人で責任払いしなければなりません。
但し、めくり札で四枚目が出てきた場合は、それを取られて飛び込みが成立しても責任は生じません。
他の手役との重複。
二立三本と他の手役の重複としては、以下のものがあります。
二立三本と赤の重複。
配られた札に二立三本の条件を満たす六枚があり、七枚全体で赤の条件も満たせば、二立三本と赤の双方の役代(小場で合計十貫)が得られます。
- 片方が桐(十二月)のカス札の場合
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片方が桐(十二月)のカス札の場合、
- もう片方の立三本がカス札二枚と短冊一枚
- 残りが短冊
となる場合に成立します。
この場合、二立三本となる六枚を公開して役を宣言します。
- 残りの一枚(立三本に該当しない短冊)は赤でも公開しなくても良いとされているものです。
- 双方がカス二枚と短冊一枚の場合
-
二立三本の双方がカス二枚と短冊一枚の場合には、残り一枚が柳札(十一月), 短冊またはカス札となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、
- 二立三本とならない一枚が柳札かカス札の場合はそれを含めた七枚全部を公開
- 二立三本とならない一枚が短冊の場合はそれ以外の二立三本となる六枚を公開
して役を宣言します。
- しらぎくさいと制作作品では、赤は短冊が三枚以上でも成立します。
二立三本と短一の重複。
配られた札に二立三本の条件を満たす三枚があり、七枚全体で短一の条件も満たせば、二立三本と短一の双方の役代(小場で合計十一貫)が得られます。
具体的には、
- 片方の立三本が桐(十二月)のカス札
- もう片方の立三本がカス札二枚に短冊一枚
- 残りの一枚はカス札か柳札(十一月)
となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、七枚全部を公開して役を宣言します。
- 残りの一枚(三本に該当しないカス札)も短一では公開しなければならないものです。
二立三本と十一の重複。
配られた札に二立三本の条件を満たす三枚があり、七枚全体で十一の条件も満たせば、二立三本と十一の双方の役代(小場で合計十一貫)が得られます。
具体的には、
- 片方の立三本が桐(十二月)のカス札
- もう片方の立三本がカス札二枚に十点札一枚
- 残りの一枚はカス札か柳札(十一月)
となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、七枚全部を公開して役を宣言します。
- 残りの一枚(三本に該当しないカス札)も十一では公開しなければならないものです。
注意事項。
二立三本の役代について。
立三本は三貫(36点…同となりますが、二立三本はその二倍となる六貫ではなく、八貫(96点…小場の場合)となります。
- 三本役が二つあるの場合はそれぞれが一貫増しとなると考えれば良いでしょう。