立三本。
『しらぎく花札』でプレイ出来る「はちはち」の手役の一つ・立三本について。
概要。
立三本とは、特別な三本です。
具体的には、配られた札に
- 藤(四月)
- 菖蒲(五月)
- 萩(七月)
- 桐(十二月)のカス札
のいずれかが三枚含まれている場合に成立します。
桐以外(藤, 菖蒲及び萩)については、点数は問いませんが、桐についてはカス札三枚である場合のみ立三本が成立します。
- 上記に該当しない月の札が三枚ある場合(桐の場合は二十点札を含めて三枚ある場合)は三本となります。
- また、二つの月で立三本が成立する場合もあり、その場合は二立三本となります。
- 更に、立三本と立三本でない三本の双方が同時に成立する場合もあり、その場合は三本立三本となります。
立三本の役代は小場で三貫(36点)となります。
立三本が成立する場合、立三本となる三枚を公開して役を宣言します。
- 他の役と重複する場合、他の役で指定された札も公開します。
飛び込みについて。
立三本が成立した場合、残りの一枚も含めた四枚を全部取札とする事で飛び込みが成立します。
飛び込みが成立した場合、一局終了時に一貫(12点…小場の場合)ずつを双方から受け取ります。
但し、出来役で上がられて一局が終わった場合は飛び込みが成立していても無効です。
飛び込みの法度。
他者の立三本となっている月の残りの一枚を持っている者は、その札を取られると三本飛び込みの法度を破ったものとされます、
法度を破って飛び込みを許してしまった者は、一局終了時に二人が払うべき二貫(24点…小場の場合)を一人で責任払いしなければなりません。
但し、めくり札で四枚目が出てきた場合は、それを取られて飛び込みが成立しても責任は生じません。
他の手役との重複。
立三本と他の手役の重複としては、以下のものがあります。
立三本と赤の重複。
配られた札に立三本の条件を満たす三枚があり、七枚全体で赤の条件も満たせば、立三本と赤の双方の役代(小場で合計五貫)が得られます。
- 立三本の札が桐(十二月)のカス札の場合
-
立三本の札が桐(十二月)のカス札の場合、立三本以外の四枚のうち、
- 二枚以上が柳(十一月)でない短冊
- 残りがカス札か柳札
となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、立三本となる三枚と、残りの札のうちカス札全部を公開して役を宣言します。
- 立三本の札がカス札二枚と短冊一枚から成る場合
-
立三本の札がカス札二枚と短冊一枚から成る場合、立三本以外の四枚のうち、
- 一枚以上が柳(十一月)以外の短冊
- 残りがカス札か柳札
となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、立三本となる三枚と、残りの札のうち柳でない短冊以外の全部を公開して役を宣言します。
立三本と短一の重複。
配られた札に立三本の条件を満たす三枚があり、七枚全体で短一の条件も満たせば、立三本と短一の双方の役代(小場で合計六貫)が得られます。
- 立三本の札が桐(十二月)のカス札の場合
-
立三本の札が桐(十二月)のカス札の場合、立三本以外の四枚のうち、
- 一枚が柳(十一月)でない短冊
- 残り三枚がカス札か柳札
となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、立三本となる三枚と、残りの札のうちカス札全部を公開して役を宣言します。
- 立三本の札がカス札二枚と短冊一枚から成る場合
-
立三本の札がカス札二枚と短冊一枚から成る場合、立三本以外の四枚が全部カス札か柳札(十一月)となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、全ての札を公開して役を宣言します。
立三本と十一の重複。
配られた札に立三本の条件を満たす三枚があり、七枚全体で十一の条件も満たせば、立三本と十一の双方の役代(小場で合計六貫)が得られます。
- 立三本の札が桐(十二月)のカス札の場合
-
立三本の札が桐(十二月)のカス札の場合、立三本以外の四枚のうち、
- 一枚が十点札
- 残り三枚がカス札
となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、立三本となる三枚と、残りの札のうちカス札全部を公開して役を宣言します。
- 立三本の札がカス札二枚と十点札一枚から成る場合
-
立三本の札がカス札二枚と十点札一枚から成る場合、立三本以外の四枚が全部カス札か柳札(十一月)となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、全ての札を公開して役を宣言します。
立三本と光一の重複。
配られた札に立三本の条件を満たす三枚があり、七枚全体で光一の条件も満たせば、立三本と光一の双方の役代(小場で合計七貫)が得られます。
具体的には、
- 立三本の札が桐(十二月)のカス札で、
-
且つ残り四枚のうち
- 一枚が柳(十一月)でない二十点札
- 残り三枚がカス札か柳札
となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
尚、他の月(藤, 菖蒲及び萩)の立三本の場合、必ずカスでも二十点札でもない点数が混じるため、成立する事はあり得ません。
立三本と光一が重複する場合、二十点札を除く全ての札(立三本となる桐のカス札三枚も含める)を公開して役を宣言します。
立三本とからすの重複。
配られた札に立三本の条件を満たす三枚があり、七枚全体でからすの条件も満たせば、立三本とからすの双方の役代(小場で合計七貫)が得られます。
具体的には、
- 立三本となる三枚は桐(十二月)のカス札で、
- 且つ残りの四枚が全てカス札か柳札
となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
尚、他の月(藤, 菖蒲及び萩)の立三本の場合、必ずカスでも二十点札でもない点数が混じるため、成立する事はあり得ません。
立三本とからすが重複した場合、全ての札を公開して役を宣言します。
注意事項。
桐の立三本について。
桐の場合、カス札三枚となる場合に限り立三本が成立します。
二十点札が混じっている場合は、立三本とならず、三本となります。
その他の月(藤, 菖蒲及び萩)の立三本については組合せに制限はありません。