二三本。
『しらぎく花札』でプレイ出来る「はちはち」の手役の一つ・二三本について。
概要。
二三本とは、配られた札に三本が二組ある場合、すなわち、配られた札に同じ月三枚の組が二組ある場合に成立します。
二三本の役代は小場で六貫(72点)となります。
二三本が成立する場合、三本となる六枚を公開して役を宣言します。
- 他の役と重複する場合、他の役で指定された札も公開します。
飛び込みについて。
二三本が成立した場合、該当する各月について残りの一枚も含めた四枚を全部取札とする事で飛び込みが成立します。
飛び込みが成立した場合、一局終了時に一貫(12点…小場の場合)ずつを双方から受け取ります。
- 双方の月について飛び込めた場合は、都合二貫(24点…小場の場合)ずつとなります。
但し、出来役で上がられて一局が終わった場合は飛び込みが成立していても無効です。
飛び込みの法度。
他者の二三本となっている月について、残りの一枚を持っている者は、その札を取られると三本飛び込みの法度を破ったものとされます、
法度を破って飛び込みを許してしまった者は、一局終了時に二人が払うべき二貫(24点…小場の場合)を一人で責任払いしなければなりません。
但し、めくり札で四枚目が出てきた場合は、それを取られて飛び込みが成立しても責任は生じません。
他の手役との重複。
二三本と他の手役の重複としては、以下のものがあります。
二三本と赤の重複。
配られた札に二三本の条件を満たす六枚があり、七枚全体で赤の条件も満たせば、二三本と赤の双方の役代(小場で合計八貫)が得られます。
- 二三本の片方が柳札(十一月)の場合
-
二三本の片方が柳札(十一月)の場合の場合、
- もう片方がカス札二枚と短冊一枚
- 残りが短冊
となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、二三本となる六枚を公開して役を宣言します。
- 残りの一枚(三本に該当しない短冊)は赤でも公開しなくても良いとされているものです。
- 二三本の双方の組がカス二枚と短冊一枚から成る場合
-
二三本の双方の組がカス二枚と短冊一枚から成る場合、残り一枚が柳札(十一月), 短冊またはカス札となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、
- 二三本とならない一枚が柳札かカス札の場合はそれを含めた七枚全部を公開
- 二三本とならない一枚が短冊の場合はそれ以外の二三本となる六枚を公開
して役を宣言します。
- しらぎくさいと制作作品では、赤は短冊が三枚以上でも成立します。
二三本と短一の重複。
配られた札に二三本の条件を満たす三枚があり、七枚全体で短一の条件も満たせば、二三本と短一の双方の役代(小場で合計九貫)が得られます。
具体的には、
-
二三本の
- 片方が柳札(十一月)の三本で
- もう片方はカス札二枚と短冊一枚
- 残りの一枚がカス札
となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、二三本となる六枚と、残りのカス札を合わせた七枚全部を公開して役を宣言します。
二三本と十一の重複。
配られた札に二三本の条件を満たす三枚があり、七枚全体で十一の条件も満たせば、二三本と十一の双方の役代(小場で合計九貫)が得られます。
具体的には、
-
二三本の
- 片方が柳札(十一月)の三本で
- もう片方はカス札二枚と十点札一枚
- 残りの一枚がカス札
となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
この場合、二三本となる六枚と、残りのカス札を合わせた七枚全部を公開して役を宣言します。
二三本と光一の重複。
配られた札に二三本の条件を満たす三枚があり、七枚全体で光一の条件も満たせば、二三本と光一の双方の役代(小場で合計十貫)が得られます。
具体的には、
-
二三本の
- 片方が柳札(十一月)の三本で
- もう片方はカス札二枚と二十点札一枚
- 残りの一枚がカス札
となる場合に成立します。
- はちはちでの手役の判定に於いて、柳は点数に拘らずカス札と見なします。
- 桐の三本は二十点札が入っている場合は立三本とはならないため、桐の三枚でも二三本と光一の重複があり得ます。
この場合、二三本となる六枚と、残りのカス札を合わせた七枚全部を公開して役を宣言します。
注意事項。
二三本の役代について。
三本は二貫(24点…小場の場合)ですが、二三本はその二倍となる四貫ではなく、六貫(72点…小場の場合)となります。
- 三本が二つあるの場合はそれぞれが一貫増しとなると考えれば良いでしょう。